設備機器

地球科学分野では、エネルギー分散システム・UVD検出器付き低真空走査型電子顕微鏡装置、粉末X線回折装置、帯磁率異方性測定器など実験室据付型の機材を管理しています。また、フィールド調査に役立つ携帯型蛍光X線分析装置、地下レーダー探査機、帯磁率計、色調計、含水率計、コンクリート・モルタル水分計、山中式土壌硬度計、簡易貫入試験機(5kg)、軽量型簡易貫入試験機(3kg)、原位置簡易せん断試験機、シュミット・ハンマー、針貫入型試験機、ハンドオーガー(ポストホール型)、長谷川式採土器、柱状堆積物試料採取器、採泥器、プランクトン・ネットなど、様々な測定機材・試料採取器を保有・管理しています。

ほとんどの機材は地球科学講座外の方でも利用できます。希望者はご相談ください。

エネルギー分散システム・UVD検出器付き低真空走査型電子顕微鏡装置(Hitachi SU3500 II, EDAX Element, UVD検出器)

数十倍から数千倍の表面状態の観察に適しています。10 cmを超える試料の低真空での観察も可能です。付属するエネルギー分散型検出器によって表面化学組成の定量分析ができます。またUVD検出器を使うことで、ジルコンや石英のカソードルミネッセンス像を取得することができるなど、幅広いユーティリティーを持ちます。

EDSを用いた元素マッピング像

UVD検出器を用いて可視化したジルコンの内部組織

白金・カーボン蒸着装置(Hitachi MC-1000)

SEM観察試料表面のチャージアップを防ぐため、白金あるいはカーボンの薄膜を蒸着します。

粉末X線回折装置(Rigaku MiniFlex 600)

粉末化した鉱物や岩石・堆積物にX線を照射し、その回折パターンを見ることで、鉱物相の同定を行うことができます。

帯磁率異方性測定器(AGICO Kappabridge MFK1-FA)

帯磁率異方性を利用して、岩石や堆積物中の磁性鉱物の配列方向と強度を定量的に評価することができます。

蛍光X線分析装置(Olympus VANTA VCR-CCC)

マグネシウムより重い元素組成の定量分析ができます。据え付け型としても、可搬型としても使用できる汎用機材です。海外のフィールドや博物館での現場測定にも活躍します。

地下レーダー探査機(EKKO Pro PLUS 100 MHz & 250 MHz アンテナ) 

写真は100 MHzアンテナで、深さ数メートルまでの地下構造探査ができます。250 MHzアンテナはより軽量で、より浅い部分の高解像度の地下構造を得ることができます。地球科学や考古学の分野でよく用いられています。